読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

バーンスタイン&ニューヨークフィル イン ベルリン

まだベルリンの壁が建設される前に、レナード・バーンスタインがニューヨークフィルを連れてベルリンに行っています。先日観たDVD はとても面白いものでした

1960年にベルリンにバーンスタインが行って、2日間のコンサートを行いました。学生を集めたレクチャーコンサートは、ベートーヴェンのピアノコンチェルト第1番を弾き振りしながらスピーチするのですが、これが実に面白い。

フランス風なら繊細にこんな風に弾く、ロシア人だと情熱的かつヴィルトーゾ的に、そして、アメリカ人はジャズ的に、そういってベートーヴェンを3通りで弾いて、会場に詰めかけた学生たちを笑わせます

しかし、そのあと、ベートーヴェンがいかに偉大で、狭いナショナリズムではなく、人類共通の理想を追っているかを力説します。ドイツ音楽が人類普遍の音楽になっていると、語っていて、なかなか説得力がありました

そして、コンチェルトを全曲演奏します。当時はまだベルリンの壁が建設されておらず、東西冷戦の中、自由なんてに行き来ができていました。学生たちのなかには、東独の学生も入っています。バーンスタインの英語を理解して彼のジョークに笑う西ベルリンの学生

そして、通訳の声が聞こえるヘッドフォンに耳を傾ける東独の学生が映像君に写し出されます

こういうレクチャーを受けたら、西側に亡命したくなるのもわかります。この翌年に、あまりに西側に流出してしまうことから、ベルリンの壁が築かれました。

このDVD はかつてニホンモニターのドリームライフから出ていたバーンスタインの5枚組の1枚です。最近手にいれて楽しんでいます。